トイレの問題

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先日、いつものように実家へ行くと、鳴り響く母の怒声が。また父がトイレで粗相をしたようです。父は今のところ、自力で歩いてトイレに行けますが、認知症と足のふらつきが相まって、失敗してしまう事があります。勿論、わざとやっているわけではありません。でも、母はそれが許さず、「いくら言ったら分かるの!足をしっかり開いて、ちゃんとしないと漏れちゃうの!何遍言っても分からない!掃除するこっちの身にもなってよ!洗濯物ばかり増やして!」と、怒ってるわけです。父は黙って項垂れています。あー、またか。。。

でもここで私が、仕方ないじゃんと割って入ろうものなら、母はもっと怒り続けます。だから、ひたすら怒りが収まるのを待つしかありません。私も黙っているので母は「仕方ないって言うけど、片付けさせられるこっちの身になって貰いたいよ。毎回、毎回汚して。認知症だからって、気をつければ普通は汚さないよ。こんなんじゃ、施設に行っても叱られて嫌われるんだよ!」とブツブツ言っています。きっと施設では叱られないし、もっと優しく世話をして貰えると思いますけどね。

このトイレの問題、介護にする者には一番の難題ですね。大人の排泄の処理ですから。出来ればやりたくない気持ちも分かりますが、怒るってどうなんでしょう?子供のように叱られるのも、いくら認知症で忘れるといっても嫌な事だと思います。まだ父には羞恥心もあるので、私がトイレの介助をしようとすると、嫌がる事があります。なので、少し離れたところで見守るのですが、母はそういう父の気持ちに全く配慮しません。親子と夫婦で違うのかもしれませんが。以前、作家の曽野綾子さんがエッセイで、親の介護を引き受ける事になった時に、自宅のトイレを改装し、汚れても水で流せるようにした事が書かれていました。排泄の問題はすぐに掃除して、それも楽に出来るようになっていないと、自分が辛いからだと。確かにそれは一律あるなあと思います。

実家の近所のお宅で、やはりそこのご主人が高齢になって、トイレを汚す事が増えたんだそうです。そしてそれを掃除するのは妻です。で、あまりに汚すので、その度に夫に文句を言っていたら、そこのご主人は庭でするようになったとか。でもそこの奥さんは「当て付けにやってるんでしょうけど、私もそれならそれでとほっておいてるの。もう、トイレ行くたびに掃除するのはうんざり。庭なら誰の迷惑にもならないからね。」と。。。

なんだかこの話も、物悲しさを感じるのは私だけでしょうか。。。