診察室で暴れる父

 認知症検査で父を病院へ連れて行ったわけですが、比較的、それほど抵抗する事もなく、CT検査などを進めていきます。

次は診察となったところで、先生から「ご家族の方もどうぞ。」と促され、私と母も入ります。

「CTなどを見ると、お父様はアルツハイマー認知症だと思われます。前頭葉の萎縮があるので、感情が抑えられない事が多くなってきてしまっていたのでしょう。ご家族から見て、いかがですか?」

と、先生に聞かれ、私と母は最近の父の困った行動を説明し始めたのですが、父はあの目が座った状態で、私と母を睨みつけ

「俺がいつそんな事やった!お前らは嘘つきだ!」

と怒鳴り始めます。先生は冷静に、

父に落ち着くよう言います。

私と母は今の状況で、自宅で父と過ごすのは怖い気持ちがある事、どう対処していいのか分からず、困っている事を伝えます。

その間、父は文句を言い続け、私達を睨んでいます。先生は

「そうですか・・・ちょっと薬で今の状態を鎮めるようにした方がいいと思うのですが、このまま自宅へ帰すのは、あまり良くないと思います。少しの間、入院して、ゆっくり休むようにされた方が良いと思います。」

と、入院手続きを進め、父にはこれから入院して、ゆっくり治療をした方が良い事を伝えます。

しかし、それに対して父は猛反発をし、

「俺は帰る!」と診察室を出て行こうとします。そこへ男性の看護師さんが入ってきて、父を両脇から押さえて、

「駄目ですよ~今日はこのまま病院でゆっくり過ごしましょう。大丈夫ですよ~」

と、あくまでも口調は優しく、けれど決然と父を連れて行こうとします。

父は最初こそ、怒鳴ったりして抵抗していましたが、そのうち大人しく連れられて行きました。

その日、父は鍵のかかる病室での入院となりました。

私達が次に父と面会するのは、その日から三日後でした。

 

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